前立腺がん検診を受診された方へ前立腺がん検診を受診された方へ

整形外科専門医の診察は、月曜午後2時半~6時まで、水曜午前午後、金曜午後2時半~6時まで、土曜午前9時~12時半まで(受付終了は診察終了30分前まで)その他の時間は院長が診察いたします。

患者の気持ち

前立腺がん検診を受診された方へ (ご自身の検査結果を見た上でお読みください)前立腺がん検診を受診された方へ (ご自身の検査結果を見た上でお読みください)

前立腺がん検診の結果による対応

PSA結果が

※精密検査の受診を勧めるための境界であるPSAカットオフ値として、4.0ng/mlあるいは、年齢に応じてカットオフ値を変える年齢階層別カットオフ値を用います

※カットオフ値: 50~64歳:3.0ng/ml  65~69歳:3.5ng/ml  70歳以上:4.0ng/ml

前立腺生検について

PSA検査あるいは直腸診にてがんが疑われた場合、確定診断のために前立腺生検が必要 になります。
これは、前立腺の6~12か所(場合によってはそれ以上)に細い針をさして組織を採ります。

前立腺がんが発見された場合

前立腺がんの病気の進み方は、CTスキャン、MRI、骨シンチグラム等によって検査します。

前立腺がんの治療

などがあり、病気の進行に応じて、一つあるいは組み合わせて選びます。

※前立腺がんの治療は、がんの進み方だけでなく、年齢、体の健康状態も考えて、それぞれの方に適した治療法を、医師よりいくつか示されます。それぞれの治療方法の利点・欠点を十分理解したうえで、自分の考え・生き方に合った、最も良い治療法を選ぶことになります。

※PSA値がカットオフ値を超えた方は、上記の精密検査・治療を適切に行うことによって、前立腺がんが骨などに転移する可能性や、前立腺がんで死亡する確率が明らかに低くなることがわかっています。

精密検査・治療の利点と欠点・不明確な点

1. 前立腺がん検診
2. 前立腺生検
3. 手術療法

前立腺がんが前立腺内にとどまっている場合、最も根治性が得られる治療です。
一方で、手術前のがんの病状が正確に捉えられないことがあり、がんが取りきれない可能性があります。
主な合併症は、勃起障害、尿漏れなどです。勃起障害については勃起神経を温存できる場合があります。尿漏れはあっても軽度の場合がほとんどです。

4. 放射線照射療法

外照射療法

体の外より放射線を照射する方法。 最新のIMRT(強度変調放射線治療)では前立腺に集中して放射線を当てることができるため、治療効果を高め、合併症を減らすことが可能です。 他の高度な放射線治療としては、粒子線・陽子線治療も一部の施設で可能となっています。

内照射療法

前立腺に針をさしてまたは小さい放射線のカプセルを埋め込んで、内側より放射線を照射する方法。
主な合併症は、直腸からの出血で、勃起障害も手術よりは少ないものの、20~40%で起こります。
※外照射と内照射の組み合わせ、さらにそれらとホルモン療法を組み合わせることで、前立腺にとどまっているがんのみならず、前立腺の少し外側に出ているがんも治療できる可能性が高くなっています。

5. ホルモン療法

1が月から3か月ごとの皮下注射による治療法と、両側の睾丸摘除術があり、どちらも同等の効果です。場合によっては、経口で抗男性ホルモン剤を用いることもあります。 またホルモン療法は、手術・放射線療法と組み合わせて用いることもあります。 主な合併症は、勃起障害、骨塩量低下、体のほてり、発汗、筋力低下などです。

6. PSA監視待機療法

小さい、悪性度の低いがんが発見された場合、PSA検査を定期的に行い、無治療で経過を観察する方法も、治療選択の一つです。

7. 治療法選択について

積極的な治療を行うことで、がんを完治させ、余命が延長し、生活の質もほとんど低下しない方が多く存在する一方で、積極的な治療によって、余命は延長するが、治療の合併症で生活の質が低下する方、また中には、余命延長が得られず、治療の合併症により生活の質が低下する方もいます。高齢になるほど、PSA値が低い方ほど、また生検でのがんの悪性度が低く、がんが小さい方ほど、積極的な治療を行った場合、結果的に過剰治療となる可能性が高いと考えられています。

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